中国の国防費 増強やまぬ理由説明せよ

朝日新聞 2010年03月05日

中国国防費 伸び鈍化でも「覇権」の色

21年連続で2けた増が続き、国際社会に「脅威論」を広げる原因になった中国の国防費が、今年の予算案では前年実績の7.5%増にとどまった。

軍備増強にひた走ってきた隣国が、本当に国防費の伸びを抑えたのなら結構なことではある。だが、国防費の内容は相も変わらず不透明なままだ。

国防費の使い道は、将兵の人件費に3分の1、制服や設備、砲弾などに3分の1、新しい武器の研究・購入に3分の1。こんな説明が、国政への助言機関、全国政治協商会議の記者会見であったが、あまりにも具体性に欠けている。国防費とは別に予算計上されているという弾道ミサイルなどの予算規模も依然として明らかでない。

中国では、総額1兆8千億円が見込まれている航空母艦の建造が始まったほか、軌道上の衛星を攻撃するミサイル技術だけでなく、地上配備型の弾道ミサイル迎撃システムの技術実験にも1月に成功した。

こうした海軍の遠洋作戦能力や宇宙空間での軍事能力を向上させる動きから、「中国はいよいよ軍事的にも覇権国家を目指しているのでは」という懸念も強まっている。中国当局の説明はそれを解消させるにはほど遠い。

新しい兵器や技術の開発、導入以外にも、中国はインドを囲むようにスリランカ、ミャンマー(ビルマ)、パキスタンなどでの港湾建設に協力している。エネルギーの確保のため、中東やアフリカまで広がったシーレーンの安定も視野に入れてのことだろう。インドなど周辺国が警戒感を高めれば、軍拡競争も引き起こす。

米国も世界中に軍事展開をしている。しかし、その米国でさえ様々な新しい脅威には一国で対処できない。先に発表された米オバマ政権による国防政策の見直し報告は「地球規模の公共財(グローバルコモンズ)」を確保するために、国際機関や各国との協調を重視する考えを打ち出した。

宇宙や海洋はいかなる国にも開かれるべきものである。グローバル時代の安全保障の基本だ。中国が自国の利益という視点だけで、やみくもに軍事力の展開を急ぐようでは、時代に逆行して「覇権国家を目指している」と見られてもやむを得ない。

中国は広大で、国境線は海岸線が1.8万キロ、陸地が2万キロに達し、近隣国は29。だが、冷戦も中ソ対立も中越対立も過去のものとなり米中協調が求められる時代だ。中国を侵略しようという国はないだろう。

平和な国際環境が続いたからこそ、中国は高成長を維持できた。国防費の伸びをさらに抑制し、透明性を高めることは、平和な環境を安定させる。中国にとって都合は悪くないはずだ。「覇権を求めない」というのなら、当然のことだ。

産経新聞 2010年03月06日

中国の国防費 増強やまぬ理由説明せよ

中国政府は21年連続で2けたの伸長を続けてきた国防費について、2010年度は前年度実績比7・5%増の5321億元(約6兆9千億円)とする方針を公表した。

国際社会の懸念に配慮したようだが、昨年度当初予算比では10・7%と相変わらず2けた増だ。中国は突出した軍備増強が世界の不安定要因として脅威論をかきたてている現実を見直し、アジアの軍拡競争を避けるためにもその意図や目的について説明すべきだ。日本も透明性の拡大を中国に求めていく必要がある。

中国の国防費は1989年以来2けた増強を続け、07年度に日本を抜いた。10年度予算では日本の防衛関係費(4兆8千億円)を2兆円以上も上回り、日露や欧州諸国を抜いて米国に迫る勢いだ。

しかも2兆円近いとされる空母建造費やミサイル、衛星破壊兵器などの研究開発費は国防費に含まれないとみられ、実際の国防支出は「公表額の2~3倍」(米国防総省)との見方がある。

金額以上に問題があるのは、その内訳が不透明であるだけでなく、日米、インドなど周辺国の懸念を無視して軍拡を続け、その戦略的意図や目的について説明しようとしないことだ。

全国人民代表大会の李肇星報道官は、国防費を「多様な脅威や任務に対応するために必要」としたが、具体的説明はほとんどなく、とても十分とはいえまい。

核、ミサイル、原潜などの増強や空母建造計画は、外洋性海軍力を強化して中東・湾岸~インド洋方面でシーレーン確保を狙う意図がうかがえる。最近ではミサイル迎撃技術や宇宙、サイバー空間の攻撃能力も高めつつあり、グローバルな規模の「覇権志向」が見え隠れすると指摘され始めた。

日本の周辺でも中国の軍事的行動が目立っている。昨年の防衛白書は、原潜を含む中国艦船の活動が活発化し、国際法を無視した行動を繰り返すなどの例を挙げて懸念を指摘した。

日本の安全とアジア太平洋の安定を守ってきた日米同盟に対する挑発ともいえる中国の行動に、日米は連携して監視と警戒を強めていく必要がある。

親中国派とされた豪州のラッド政権も昨年春、中国を警戒して大幅な国防増強に着手した。鳩山由紀夫政権も中国の透明性拡大を求める一方で、現実を直視した防衛力整備を進めてもらいたい。

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