外国人客急増 日本の魅力に磨きをかけたい

読売新聞 2016年01月21日

外国人客急増 日本の魅力に磨きをかけたい

日本に魅力を感じて、多くの外国人観光客が来日するのは、うれしいことだ。日本ファンがさらに増えるよう、受け入れ態勢を充実させたい。

国土交通省によると、2015年に日本を訪れた外国人旅行者は、前年比47%増の1973万人に上った。3年連続で過去最高を更新し、20年までの目標として政府が掲げる年間2000万人に、早くも迫る勢いだ。

円安基調が続いたことや、ビザ(査証)の要件緩和、免税品の対象拡大などが要因だという。

これらに加え、訪れた先々での温かい「おもてなし」が、外国人観光客を引きつけているのではないか。訪日客のほぼ半数が、日本を2回以上訪れたことがあるリピーターだという。

米国の観光誌が選ぶ世界の人気観光地ランキングで、京都が2年連続1位に輝いた。日本の伝統文化への高い関心がうかがえる。

訪日客の国・地域別では、中国、韓国、台湾、香港の東アジアが72%を占めた。最も多い中国人は、499万人で、前年の2倍超に急増している。

日本に滞在中の消費額は、この3年間で3倍以上に伸び、3兆4771億円に達した。自動車部品の輸出額に相当する額だ。

特に中国人の消費額は、前年の2・5倍の1兆4174億円にも上った。“爆買い”が大きな経済効果をもたらしている。

政府は、2000万人目標の上積みを検討中だ。ただ、訪日客をさらに増やしていく上での課題は少なくない。

東京や大阪などのホテルは満室状態が続く。地方空港への路線拡充、クルーズ船の岸壁整備で、地方にも訪日客を呼び込みたい。

観光庁は昨年、「日本の奥の院・東北探訪」や「温泉アイランド九州」など七つの広域観光周遊ルートを選定した。旅行会社などと連携し、美しい自然や伝統文化を外国人に満喫してもらえば、地方創生にもつながるだろう。

経済の減速により、今後、中国人観光客の伸び悩みも予想される。欧米などからも、より多くの観光客が来日するよう、多様なニーズに応えることが大切だ。

欧米の観光客からは、文化財に関する分かりやすい説明書きがほしいといった声が上がっている。駅や街頭での外国語表示も増やす必要がある。公衆無線LANなどの拡充も急がねばならない。

20年東京五輪・パラリンピックの開催準備と連動させ、日本の魅力を磨いていきたい。

産経新聞 2016年01月22日

訪日客2000万人 爆買い頼みに死角ないか

昨年に日本を訪れた外国人が前年比で5割近くも増え、1973万人と過去最多を更新した。

政府が目標としてきた「2020年までに2千万人」を、前倒しでほぼ達成した。ビザ(査証)の発給要件緩和や円安基調が続いていることが大きな要因だ。

中国からの団体客が化粧品や家電製品などを大量購入する「爆買い」は、小売業界にとって強い追い風となっている。だが、急激な伸びをみせてきた爆買いはいつまで続くのか。過度な期待は禁物だ。

日本が観光立国の地位を築くためには、地方の観光資源に磨きをかけ、急増する訪日客を地方にも誘導することが肝要だ。地域経済の活性化にもつながる。

訪日客を国・地域別にみると、中国と韓国、台湾、香港が全体の7割超を占めた。とくに中国人の数は前年に比べて倍増し、約500万人に達した。

外国人旅行者による滞在中の消費額は3兆4700億円余りとなり、日本経済の下支え役として無視できない。

この記事へのコメントはありません。

この社説へのコメントをどうぞ。
お名前
URL
コメント

この記事へのトラックバックはありません。

トラックバックはこちら
http://shasetsu.ps.land.to/trackback.cgi/event/2395/