中学教科書検定 歴史と領土への理解深めたい

毎日新聞 2015年04月07日

教科書検定 創意工夫の道、より広く

来春から中学校で使われる教科書の検定結果が出た。全教科で104点が合格した。

読売新聞 2015年04月07日

中学教科書検定 歴史と領土への理解深めたい

歴史や領土など、国の基本に関わる問題を生徒に教える際には、公正な教科書を用いることが重要である。

この観点から、中学校で来春から使う教科書の検定結果は、妥当な内容だ。

今回の検定が注目されたのは、社会科教科書に新たな検定基準が適用されたためだ。

近現代史の出来事で通説的な見解が存在しない場合には、その旨を明示する。政府の統一的な見解があれば、それに基づいて記述する。文部科学省は新基準で、こうした点を教科書会社に求めた。

バランスの取れた歴史認識を育むために、必要な措置である。

新基準を踏まえ、現行の教科書で認められている記述にも検定意見がつき、修正された。一部の教科書の戦後処理に関する記述で、「国家間の賠償などの問題はすでに解決済み」とする政府の公式の立場が書き加えられた。

東京裁判を批判的に取り上げた別の教科書では、日本政府も米国による占領の終了時に、「判決を受け入れることを表明」したと付記された。いずれも、史実に即した修正と言えよう。

現行の中学教科書で、慰安婦に言及しているものはない。今回、1社の教科書が、1993年の河野官房長官談話の要約を掲載した。軍の関与の下、女性の尊厳を傷つけたとして、おびと反省の気持ちを表明した談話だ。

検定は、2007年に閣議決定された政府見解も踏まえるよう求めた。教科書には「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような資料は発見されていない」との政府見解が付記された。

慰安婦問題の本質は、軍や官憲による強制連行の有無にある。適切な検定である。

文科省は昨年、教師が授業を行う際の指針となる学習指導要領の解説書も改定し、竹島、尖閣諸島が日本の領土であることをきちんと教えるよう求めた。

竹島は、韓国が不法占拠している。尖閣諸島については、日本が有効に支配し、日中間に解決すべき領有権の問題は存在しない。

全教科書が今回、北方領土に加え、竹島、尖閣諸島を取り上げ、「日本固有の領土」などと明記したのは、大きな前進だ。

検定結果に対し、韓国政府は、「歪曲わいきょくされた歴史観と、それに基づく領土観を注入している」との声明を発表した。

教育は内政問題だ。史実に基づく日本政府の立場を教科書に反映させるのは、当然である。

産経新聞 2015年04月07日

教科書検定 偏向是正を授業に生かせ

来年4月から使われる中学校教科書の検定結果が公表された。

教科書編集の指針となる検定基準が改正され初めての検定である。日本の領土や歴史について他国の主張ばかり強調する偏向した内容の是正が進んだことを評価したい。実際の授業に生かしてもらいたい。

新検定基準では、政府見解や確定判決を踏まえることや、見解が分かれる事柄はバランスよく取り上げることを求めている。こうした当たり前のことが守られず、どこの国の教科書か分からない記述が少なくなかった。

国益にかかわる日本の領土に関しても、これまで竹島や尖閣諸島について「日本固有の領土」とはっきり書かない教科書があった。今回は申請段階から日本の領土として歴史的経緯も含めた記述が大幅に増えたことを歓迎したい。

竹島については、地理、公民のほとんどの教科書で韓国により不法占拠されていることが明記された。これまでは「韓国との間に主張の相違がある」などと書きながら不法占拠に言及しない教科書が多かった。教師も、領土の歴史を含めて、生徒に分かりやすく教えてもらいたい。

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