産経新聞 2014年12月10日

野球ソフト復活へ　東京で新たな五輪像示せ

日本にとってはこれ以上ない朗報だ。野球・ソフトボールが２０２０年東京五輪の実施競技として復活する可能性が高くなった。開催機運を盛り上げる動きとして、大いに歓迎したい。

国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は臨時総会で、４０項目の中長期改革「五輪アジェンダ２０２０」を承認した。この中に、五輪の開催都市が追加種目を提案する権利も含まれている。

ホスト国の人気競技を採用すれば、テレビ視聴率やチケット販売などの面で増収が見込める。東京五輪で野球・ソフトの復活が最有力とされる理由だ。

野球は普及地域の偏り、ソフトは人気の低さなどが指摘され、０８年北京五輪を最後に実施競技から外れた。北京五輪のソフト日本代表は、「最後の五輪」に将来の復活を懸けて臨み、頂点に立った。選手たちの英姿を感動とともに胸に刻んだ人は多いだろう。