維新の党結成 なぜ再編か大義を示せ

毎日新聞 2014年09月23日

維新の党結成 なぜ再編か大義を示せ

再編に足る旗印は何だろうか。日本維新の会と結いの党が合流、衆参53議員を擁し野党で2番目の勢力となる「維新の党」が発足した。

読売新聞 2014年09月24日

維新の党結党 安倍政権との距離感が曖昧だ

政党の離合集散を繰り返すだけでは、国民の理解は得られない。地道に政策を磨き、党の足腰を鍛えるべきだ。

日本維新の会と結いの党が合流し、新党「維新の党」を結党した。衆院42人、参院11人が参加し、民主党に次ぐ野党第2党である。共同代表には、日本維新の会の橋下徹代表と、結いの党の江田憲司代表が就任した。

党綱領は「政権担当可能な一大勢力の形成を目指す」と明記した。民主党やみんなの党などに合流を働きかける方針だ。橋下氏は「安倍政権に緊張感を持ってもらうためには、きちんとした野党を作る必要がある」と強調した。

自民党の「1強」体制に対抗するため、政党の規模を拡大しようとする狙いは理解できる。

だが、野党再編は、数合わせではなく、理念・政策や政治路線の一致を前提とすべきである。

維新の会、みんなの両党は、2012年衆院選で躍進したが、いずれも内紛から分裂した。維新の会の一部と、みんなの党を離れた結いの党が今回、維新の党を結成したが、政策などで足並みがそろわない部分が少なくない。

集団的自衛権の行使については「自衛権行使の範囲の適正化」で対応するというが、分かりづらい。前向きな旧維新の会と、慎重な旧結いの党との妥協の結果だからだろう。個別事例に基づき、より具体的に説明する必要がある。

安倍政権との関係も曖昧さが残る。橋下氏は「反対するだけの野党ではいけない」と語るが、江田氏は「違いをはっきり打ち出すべきだ」と主張し、対決路線に軸足を置いているように見える。

野党再編について、民主党の海江田代表や枝野幹事長は慎重な立場だ。当面は、野党間で、国会対策での共闘や選挙協力などを進めることになるだろう。

維新の党の持ち味は、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の推進や農業の規制改革など、大胆な政策だ。こうした分野で安倍政権に論争を積極的に挑み、存在感を発揮してはどうか。

みんなの党は、浅尾代表と渡辺喜美前代表の確執が深まっている。渡辺氏が、安倍政権との連携を強化する「与党再編」を主張するのに対し、浅尾氏がこの路線を否定しているためだ。

渡辺氏は4月、8億円の借入金問題の責任を取って代表を辞任した。その使途などは依然、未解明の部分がある。渡辺氏は、党内闘争より前に、自らの問題について説明責任を果たすべきだ。

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