ソニー赤字拡大 心躍る商品再び生み出せ

毎日新聞 2014年09月24日

ソニー巨額赤字 復活の戦略作りに期待

ソニーの業績悪化が止まらない。スマートフォン事業の不振から、2015年3月期に2300億円もの連結最終(当期)赤字を予想し、株主への配当を初めて見送るという。

産経新聞 2014年09月19日

ソニー赤字拡大 心躍る商品再び生み出せ

ソニーが経営不振にあえいでいる。スマートフォンをめぐる中国勢などとの競争激化が響き、今期の業績見通しを下方修正し、株式上場以来、初の無配に転落する。

引き続きリストラに取り組む計画だが、同社の平井一夫社長が経営再建の目標としてきた電機部門の黒字化は微妙な情勢となっている。技術とブランド力を生かし、成長を取り戻すための改革を急がねばならない。

ソニーは消費者の志向を先取りした魅力的な商品を提供し、海外市場を開拓してきた。世界に冠たる日本の「ものづくり」復権を象徴する企業として、早急に再生を果たしてもらいたい。

スマホなどの販売の苦戦から、今年度の最終赤字予想は期初の500億円から2300億円に拡大した。1千人規模の追加削減などでリストラを強化するという。

気がかりなのは、経営をどう立て直すのかという具体的な青写真が見えないことだ。

金融部門や映画・音楽部門は好調だが、それらが赤字の電機部門を支える事業構造からの脱却が問われている。

すでにテレビ部門を分社化して経営効率を高め、パソコン事業を売却するなど、電機部門の収益改善を目指す手を打ってはいる。

だが、収益の柱として期待していたスマホの不振は、事業の先行きに暗い影を落としている。医療機器やゲーム機などの販売競争も激しく、今後も大胆な事業の見直しが不可欠だろう。

その一方で、高い知名度を活用した新商品の開発・販売も進めなければならない。

かつて携帯音楽プレーヤーやカラーテレビなどで一時代を築いた同社だが、最近はリストラに追われて「ソニーらしさ」を失ったと指摘されている。心躍る商品を生み出し、再び消費者を魅了してほしい。

日本の電機産業は、経営再建で明暗が分かれている。日立製作所やパナソニックなどは家電を縮小して社会インフラや住宅に経営資源を移したことで、業績の回復傾向が鮮明となっている。

日本の貿易赤字が続いているのは、円安なのに輸出が思うように伸びないことも一因である。

だからこそ、自動車と並ぶ輸出産業の代表格である電機の復活に向けて、ソニーによる経営改革に期待したい。

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