民主党役員交代 バラバラ感を解消できるか

毎日新聞 2014年09月17日

民主党の新布陣 政策論争を与党に挑め

これで窮状を打開できるだろうか。第2次安倍改造内閣に対抗し、民主党の新執行部が発足した。これまで海江田万里代表と距離を置いていた岡田克也前副総理を代表代行に、枝野幸男元官房長官を幹事長に起用するなど挙党態勢に配慮した。

読売新聞 2014年09月17日

民主党役員交代 バラバラ感を解消できるか

この新たな布陣で、結党以来の弱点である党のバラバラ感を解消できるのだろうか。

民主党の新しい幹事長に枝野幸男元官房長官、国政選担当の代表代行に岡田克也前副総理が起用された。海江田代表は両院議員総会で、「全員が一丸となり、自民党の政治に対峙たいじしていく」と強調した。

枝野、岡田両氏は民主党政権で要職を務めたが、2012年の衆院選後は海江田執行部と距離を置いてきた「6人衆」の一員だ。

政調会長に政策通で参院議員の福山哲郎元官房副長官、国会対策委員長にはベテランで労組出身の川端達夫元総務相を充てた。

党内バランスに配慮しつつ、有力議員を取り込んだのは、挙党態勢を構築する狙いがある。

ただ、これで民主党が一致結束できるとみるのは早計だろう。

海江田、枝野、福山の3氏は、菅政権が原発事故への対応で批判された際の当事者だ。

発信力に乏しく、党勢の低迷から抜け出せない海江田氏に対する党内の不満は根強い。

通常国会中には、保守系議員を中心に、「このままでは来年春の統一地方選を戦えない」として、「海江田おろし」の動きが顕在化した。7月末の両院議員懇談会で代表続投が決まったが、党内は依然、一枚岩とは言えない。

野党第1党の民主党に最も求められるのは、政策の一致だ。

民主党は今なお、集団的自衛権の行使の是非に関し、意見集約を先送りしている。

枝野氏は今年2月、党憲法総合調査会長として、「行使一般を容認する憲法解釈変更は許されない」との見解をまとめるのに尽力したが、行使の限定容認に関する方針は定まっていない。

海江田氏が8月、限定容認への反対に踏み込むと、保守派からは批判が出た。前原誠司元代表らは、行使を容認する「安全保障基本法」の制定を求めている。

海江田執行部がリベラル色を強めれば、保守系議員との亀裂が深まる可能性が大きい。バラマキ政策が目立った09年衆院選の政権公約の見直しも、まだ道半ばだ。

国民の信頼の回復には、安全保障分野などの重要政策で党の軸足を早急に定める必要がある。

国会対策や重要選挙での野党協力も課題である。海江田氏は、国会での野党統一会派構想に言及したが、党内でも「実現は困難」との見方が大勢だ。自民党の「1強」にどう立ち向かうのか、海江田氏の戦略が見えない。

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