ソチ五輪閉幕 日本選手の奮闘をたたえたい

毎日新聞 2014年02月24日

ソチ五輪閉幕 「世界最高」を楽しんだ

ロシアで初めて開催された冬季オリンピック、ソチ大会が閉幕した。厳戒警備によって期間中のテロは封じ込まれ、大会運営上の目立ったトラブルもなかった。「世界最高」の技を堪能した17日間だった。

日本は金1、銀4、銅3と計8個のメダルを獲得した。目標とした1998年長野大会の計10個には届かなかったが、海外で開催された冬季大会では過去最多となった。選手たちはもちろん、物心両面で支えた人たちに拍手を送りたい。

メダルを獲得したのはスノーボード、スキー・ジャンプ、フィギュアスケート、ノルディックスキー複合、フリースタイルスキーと多岐にわたる。スピードスケート、カーリングなどでも入賞(8位以内)を果たしたことは数多くの競技種目で日本が世界と渡り合っていることの証明と言える。選手の年齢が10代から40代と幅広いのは個人の努力に加え、医科学面での支援のたまものだ。

今大会の日本選手の中で最も注目を集めていたフィギュア女子の浅田真央選手にとっては「集大成」の大会だった。ショートプログラムでミスが相次ぎ大きく出遅れたが、翌日のフリーでは自己最高得点を更新して6位入賞を果たした。演技が終わった瞬間に見せた表情は多くの人の心に刻み込まれただろう。

冬季大会で初めて日本の女子選手数が男子を上回った大会でもあった。カーリングやフリースタイルスキーでは結婚、出産を経験した「ママさん選手」がいた。昨年から文部科学省が始めた「女性アスリートの育成・支援プロジェクト」の補助対象となり、練習や試合の際に子どもを預ける保育費や交通費などの支援を受けた。今後、女性選手の活躍の場を広げるためにも、子育て支援など競技環境の改善は欠かせない。

オリンピックが開催国の威信をかけたプロジェクトになっている半面、選手やコーチのレベルでは国境を超えた国際競技大会の様相も深めている。フィギュア男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手のように、よりよい競技環境を求めて海外に活動拠点を置き、外国人コーチに指導を受ける選手は世界中に少なくない。

国家の思惑に関係なく、選手たちは国籍や人種、宗教などの壁を乗り越えてしまっている。大会はライバルとして競い合いながら交流も深める場だ。ソチでも競技が終わると、健闘をたたえ合う選手たちの姿が見られた。観戦する側も国籍などにとらわれて「世界最高」を見逃すのはもったいない。

オリンピックは終わったが、ソチでは来月7日、障害を持つ選手たちによるパラリンピックが開幕する。オリンピック同様に楽しみたい。

読売新聞 2014年02月24日

ソチ五輪閉幕 日本選手の奮闘をたたえたい

ソチ冬季五輪が閉幕を迎えた。

テロの脅威にさらされる中での異例の五輪だったが、大きなトラブルがなく競技が実施されたのは、何よりだった。

日本選手は、金1、銀4、銅3の計8個のメダルを獲得した。

金5個を含む10個のメダルを取った長野五輪(1998年)以上という目標には及ばなかったが、それに次ぐ上々の成績である。選手たちの奮闘をねぎらいたい。

大会終盤、スノーボード女子パラレル大回転で竹内智香選手が銀メダル、新種目のフリースタイルスキー女子ハーフパイプで小野塚彩那選手が銅メダルに輝いた。

スキージャンプの葛西紀明選手(41)は、冬季五輪の日本勢で最年長メダリストとなった。外国選手に「レジェンド」(伝説)と敬われる葛西選手の存在は、日本選手団の誇りと言える。

フィギュアスケート女子の3人は、メダルに届かなかった。

浅田真央選手は、ショートプログラムでの失敗が響いた。それでも、気持ちを入れ替えてフリーの演技に臨み、自己最高得点をマークしたのは立派だった。

ひたむきにスケートに打ち込む姿から、多くの人が元気をもらった。誰もが、親しみを込めて「真央ちゃん」と呼んだ。金メダルの夢はかなわなかったが、これまでの実績が色あせることはない。

浅田選手のほか、フィギュア男子の高橋大輔選手、フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子選手らが、今大会を競技生活の集大成と位置付けた。

高橋選手を追いかけて成長し、日本に今大会唯一の金メダルをもたらした19歳の羽生結弦選手ら、10代の若い力の活躍が目立ったことは、心強い。

それぞれの競技を牽引(けんいん)してきた選手が一線を退いた後、世界に通用する選手をいかに育てるか。4年後に向けて、日本オリンピック委員会(JOC)や各競技団体の重要な課題である。

圧巻だったのは、スピードスケートでのオランダの強さだ。日本が得意とした男子500メートルでも表彰台を独占した。

オランダ選手は、日本の滑走技術を参考にしたと言われる。オランダの技術者が製氷した今大会のリンクは、軟らかく、パワーのあるオランダ勢に有利に働いたという指摘もある。

各競技の関係者は、好成績を残した国の取り組みや、今大会での採点の傾向などを分析し、対策を練ることが大切だ。

荻野典弘 - 2014/02/26 22:15
 冬季オリンピック、日本人選手にお疲れ様でしたと、労いの言葉を送りたいと思います。メダルの色、数はマスコミが言うほど期待はずれかもしれませんが
今、持てる力がベストを出した結果だと思います。オリンピックは魔物が住んでいると言いますが、私は魔物はいないと思います。魔物はマスコミ等が
作り出した産物ではないでしょうか?結果に満足出来なかった選手はメンタル面、技術等が不完全だったのかもしれませんが、プレッシャを力に変える技術
何が違うのか?答えは生活の身近にある様に思いました。
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